本記事では性器カンジタ症(膣カンジタ症)の症状、感染経路、治療方法を、医療の専門知識がなくても理解できるように、分かりやすく解説しています。
性器カンジタ症は、生まれつき菌を保有している方が長い潜伏期間を経て発症する可能性もある病気です。そのためセックスをした経験がなくても発症する可能性があります。
感染経路
性器カンジタ症の主な感染経路は以下の通りです。
- 自己感染
- ゴム無しセックス
- 母子感染
性器カンジタ症の感染で特徴的なところは、もともと体内に菌があった状態からの感染をする『自己感染』でしょう。
カンジタは女性が膣内に菌を保有しているケースが多く、成人女性のおよそ10%、妊婦のおよそ30%が菌を保有していると言われています。
そして、妊娠、体重変化などが原因で体質が変化するときに、元々ある菌が原因で発症してしまう可能性があるんですね。
また、膣内に菌を持っていない女性もセックスにより男性から移されることもあります。
症状・潜伏期間
菌を保有していても、体調が変化しない限り発症しない病気ですので、潜伏期間はバラバラになります。そのため、カンジタに感染していることに気付かない人がほとんどです。
なお、発症したときの症状は次のようになります。
- 女性:性器に強みかゆみが出る。おりものがカッテージチーズのようにポロポロした硬いものになる
- 男性:仮性包茎や真正包茎の場合、ペニスにかゆみやタダレが出る
男性、女性ともに他の性感症と比較すると、症状が軽いために放置をする方も多いです。しかし、妊娠中の女性の場合はすぐに治療をするようにしてください。
なぜなら、出産のときに産道で感染により、生まれてくる赤ちゃん自体がカンジタ菌に感染することがあるからです。
あなたを大切な赤ちゃんを守るためにも、症状が軽い内にしっかりと治療をするようにしましょう。
治療方法
症状が出たときには、クリニックで膣に入れるタイプのお薬(膣剤)を入れてもらい治療をします。
また、かゆみがひどい場合には、はずかしがらずに症状を伝えて塗り薬を処方してもらいましょう。
『アソコがかゆいです』なんて言うのは恥ずかしいからと言って、ドラッグストアで買った痒み止めを勝手に塗ったりはしないでくださいね。
まとめ
潜伏期間もバラバラで、症状もほとんど出ないことから感染したことに気付きにくい感染症がカンジタ症です。
しかし放置をしておけば、男性・女性共に性器のかゆみ、ただれにつながっていきます。そして、かゆみが出ているときには、多くの方が無意識にアソコをボリボリかきむしってしまうの、性器の粘膜が傷ついてしまうんですね。
そのような状態になると、感染力の高い『クラミジア』や『淋病』のような他の性病にも感染しやすい状態になっていくので注意をしなくてもいけません※。
※クラミジアと淋病については以下の記事で詳しく解説しています
少しでも性器やおりものに異変を感じたときには、性器カンジタ症に加えて他の感染症にかかっている可能性がありますので、まずは検査をしてご自身の状態をしっかりと確認するようにしましょう。
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