『セックスを経験している女子高生の10人に1人が、クラミジア感染症だった!』
あなたはそのようなことを言われて信じることができますか?私は初めてこの事実を知ったときに、その感染者の多さに正直驚きました。
そんなのどうせウソでしょ?と思われる方は、『高校生のクラミジア感染症の蔓延状況と予防対策』という論文に掲載されている次の記述をご覧ください。
これまでに5,000名を超える高校生の対象者を得て,わが国において初めて高校生の無症候性クラミジア感染の感染状況が明らかになってきた。感染率は女子高校生では13.1%,男子高校生では6.7% であった。
本記事の冒頭では10人1人と書きましたが、上述した文献に記載されいている正確な数値では、感染率が13.1%ですから、厳密に言うとそれよりも多い『8人に1人がクラミジア』ということになります。
つまり、クラスに16人のセックス経験をした女性がいるなら、確率で考えるとその内の2人はクラミジアに感染してしまっていることです。かなり多い数字だと思いませんか?
もちろん、これは女子高校生に限った話ではありません。大学生や20代、30代の若い社会人を中心にクラミジア感染症はどんどん広がっています。
では、どうしてクラミジア感染症は、そのように多くの女性がが感染する病気になってしまったのでしょうか?
クラミジアの感染者が爆発的に増えている理由
クラミジアに感染する女性が増えている主な理由には、次の3つのことが挙げられます。
- 感染力が高い
- クラミジアについての知識がほとんどない
- 初期段階では80%の女性に自覚症状がない
まず、『感染力が高い』に関しては、クラミジアはセックスでの感染率がおよそ50%と言われている病気です。
つまり、コンドームを正しく付けずに感染者と2回セックスをすれば、ほぼうつっていると考えて良いでしょう※1。
※1 参考記事:クラミジア感染症がよくわかる【症状と感染経路】
続いて、『クラミジアについての知識がない』について、おそらくほとんどの人が性感染症については、学校で勉強することがないため、その分野については何もしらないような状態だと思います。
知っている性感染症と言えば、HIV・エイズくらいなはずです。そのため、クラミジアのような性病には、無防備な状態になっています。
さいごに、『初期段階では80%の女性に自覚症状がない』ですが、クラミジアに感染しても女性の場合、最初の段階で症状が出ることはほとんどありません。
そのため、知らない内にパートナーや彼氏にうつすケースがとても多いんですね。もちろん、うつされた男性が別の女性とセックスやフェラチオのようなプレイをすれば、その感染力の高さからウィルスがどんどん広がっていきます。
それに、症状がほとんど無いのはあくまでも感染初期の段階だけです。放置しても治る病気ではありませんし、それどころから知らない内に、ウィルスが体内に浸食していくんですね。
そして、最終的には子宮内膜炎、卵管炎、不妊症のような状態になり、子供を産めない体になってしまうことだってあります※2。
※2 参考記事:女性がクラミジアを放置すると不妊症の原因になる!
クラミジアは勝手に治るような病気では決してありませんが、早期発見をして正しく治療すれば、飲み薬だけで数週間で治すことができる病気です。
ですので、少しでも心あたりや不安なことがあるのでしたら、すぐに検査をして感染をしているかどうかをチェックするようにしてくださいね。
病院で検査をするのは、知り合いに見られるかもしれないから嫌だという場合、下記の検査キットを活用すれば、自宅でプライバシーを守ったまま検査をすることも可能です。
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